夜にだけ現れる彼女と、「空」に憧れる少年の物語
──『sola』を今こそ観てほしい理由
2007年春に放送されたアニメ『sola』。あの頃の淡くて、優しくて、どこか切ない雰囲気を、あなたは覚えていますか?私も放送当時にたまたま出会い、アニメを好きになるきっかけになった思い出深い作品です。
「空を撮るのが趣味の少年」と「夜にしか生きられない少女」が出会うことで、止まっていた時間が少しずつ動き出す。儚い恋と記憶、そして人ならざる存在との静かな闘い──
ノスタルジックな世界観と心に残る音楽が魅力の、隠れた名作です。
『sola』ってどんなアニメ?
- ジャンル:ファンタジー/恋愛/ドラマ
- 話数:全13話+OVA2話(全15話構成)
- 放送時期:2007年4月〜6月
- 制作:NOMAD
- 原案:久弥直樹(『Kanon』原作など)
あらすじ
空をこよなく愛する高校生・森宮依人(もりみや よると)は、ある日、夜の街で不思議な少女・四方茉莉(しほう まつり)と出会う。
彼女は「夜しか生きられない」存在だった。
空に焦がれる少年と、陽の光を避けて生きる少女。
ふたりの出会いは、過去の因縁や人ならざる存在「夜禍人(やかびと)」を巡る静かな戦いへと繋がっていく──
心に残る音楽と演出
- OPテーマ:「Colorless Wind」/結城アイラ
- EDテーマ:「Mellow Melody」/Ceui
どちらも幻想的で切なさに満ちた名曲。作品の世界観を彩るBGMも透明感があり、“夜の世界”を心地よく包み込むような仕上がりです。また、映像面も優秀。空の色合い、夜の光、風の音──目に見えない感情まで映し出すような演出が丁寧に描かれています。
見どころ5選|儚くて美しい“夜の物語”
① “空”を巡る純粋な願いと幻想的な世界観
『sola』というタイトルが示す通り、本作は「空」をめぐる物語です。ヒロイン・四方茉莉(しほう・まつり)は「太陽の光に当たれない」という不思議な存在。そんな彼女が「空を見たい」と願う──ただそれだけの、小さな、でも切実な想いが物語の核心です。
幻想的な雰囲気のなかに、どこか現実の孤独や希望が重なり、観ているこちらも“空”の意味を考えたくなります。
② 心が揺れる“静かな恋愛”と“深すぎる想い”
solaは単なるファンタジーではなく、とても繊細なラブストーリーでもあります。主人公・森宮依人(もりみや よりと)は、空の写真を撮るのが趣味の高校生。彼はある夜、偶然茉莉と出会い、やがて彼女の秘密と想いに触れていきます。
命、時間、記憶、孤独。言葉では言い表せない“想いの深さ”に引き込まれます。
③ 茉莉というキャラの“ミステリアスさと切なさ”
四方茉莉というキャラクターは、まさにsolaの魂です。彼女は“夜禍(やか)の民”と呼ばれる存在で、不老不死に近く、陽の光を浴びると灰になるという性質を持っています。
「わたし、空を見たことがないの」この言葉が、最終話まで観ると本当に重くて切ない気持ちになります。
④ 優しさと残酷さが交差するドラマ展開
『sola』は、全体的に穏やかな雰囲気ですが、中盤から物語が大きく動き出します。夜禍の民をめぐる因縁、記憶の秘密、そして“人を傷つける”選択を迫られるキャラたち。
優しい世界だけでは終わらせない。だからこそ、余韻が深く、心に残る作品になっています。
⑤ 最終話の“静かな感動”が忘れられない
派手なバトルや怒涛のどんでん返しがあるわけではありません。それでも『sola』のラストは、観る人の心に確かに残ります。
「観てよかった」ではなく、””この物語に出会えてよかった””と思わせてくれる。
今、どこで観られるの?(2025年6月時点)
現在、無料視聴ができる配信サービス(VOD)はDMM TVです。
その他、配信サービスも作品の取り扱いはありますが、2話からレンタル・購入が多いようです。
その他昨年はdアニメストアでも配信されていましたが、現在は取り扱いなしとなっていますが、復活のタイミングもあるかもしれません。
DMM TVとdアニメストアについては別の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。






『sola』はこんな人におすすめ!
- 『Kanon』や『AIR』のような切ない恋愛ファンタジーが好きな人
- 派手な展開より、心に残る静かな物語を求めている人
- 2000年代のアニメに懐かしさを感じる人
まとめ|最後にひとこと
いかがでしたか?知っている方は共感を、知らない人は少し興味を持っていただけたでしょうか?むしろこんな説明じゃ良さが伝わってねぇよ、内容が薄すぎて興味もクソもあれへんでってことならごめんなさい。謝るのでここの中にとどめてコメントは勘弁してやってください。
ほんとにこの作品は最近のアニメであまり感じることのできない感覚や世界観を味わえると思います。思い出補正かもしれませんが、、派手ではないけど、心に残って余韻に浸りたくなるそんな作品です。
アニメ初心者だった当時、この作品で声優の能登麻美子さんや藤原啓治さんを知って好きになりました。
語り出すと偏見に満ちたことばかり書くのでそろそろ綺麗にまとめます。
“空を見上げたくなるアニメ”って、今ではちょっと貴重です。忘れられない恋、優しい世界、そして淡い希望。そんな『sola』の物語に、もう一度触れてみませんか?